こんにちは、浜崎です。
私は57歳で英検1級に挑戦し、合格しました。
今、英検1級を勉強している方のお役に立てればと思い、私の勉強法を少しずつシェアしています。
今回は、ライティング。
前回の記事では、まず日本語で文章の骨格を作る方法をご紹介しました。
今回は、その日本語をどう英文にするかについて、私が実践した方法をお伝えします。
おすすめのライティング本も、最後にご紹介します。
私が英作文を書く10のステップ
私の場合、一級の英作文を書くステップは、次の10段階でした。
①~③については、こちらの記事で詳しく説明しています。
今回は、④〜⑨の「英文を書く」について説明します。
英文は「簡潔・正確・わかりやすく」

あくまで私の場合ですが、私は中学生でも理解できるような、シンプルな英文を心がけました。
具体的には、次のようなことを意識しました。
- SV構文を基本にする
- 短い文を書く
- 能動態を多く使う
- 難しい単語を無理に使わない
- トピックに関連する単語を意識して使う
- 具体的に書く
- 可能なら数字を使う
ここで大切なのは、「簡単な英文」と「簡単な単語だけ」は違うということです。
文の構造はシンプルにする。
一方で、トピックに必要な語彙はきちんと使う。
英検1級のライティングは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点から評価されます。特に語彙については、課題にふさわしい語彙を正しく使うことが求められています。
まずは自分で英文にする
日本語の文章ができたら、まず自分で英文にします。
AIや翻訳アプリにお願いしたくなりますが、ここは頭を使って、自分で書きます。
本番ではAIを使えません。
「自分で英文を作る力」をつけることが大切だと思ったからです。
では、実際の例を見てみます。以下は過去問のトピックです。
Q. Can individual privacy be protected in the modern world?
日本語
私は、現代社会では個人のプライバシーを完全に守ることは難しいと考える。その理由は二つある。
第一に、政府による個人情報の収集が進んでいるからである。多くの国では行政サービスの効率化のために、税金や医療、社会保障などの個人情報がデジタル化され、一元的に管理されている。
これは便利な仕組みである一方、情報漏えいや不正利用が起きた場合、多くの個人情報が一度に流出する危険性がある。また、自分の情報が誰に、どのような目的で利用されているのかを個人が把握することは難しい。
第二に、多くのIT企業が大量の個人情報を収集しているからである。検索履歴や位置情報、買い物の記録、SNSでの行動などは、日常生活の中で継続的に集められている。
これらの情報は広告やサービスの改善に利用されるが、利用者は自分の情報がどの程度収集・分析されているのかを十分に理解していない場合が多い。そのため、自分のプライバシーを完全に管理することは容易ではない。
以上のように、現代社会では、さまざまな場面で個人データが集められ、管理され、利用されている。そのため、個人のプライバシーを完全に守ることは難しいと考える。
英文
I believe that it is difficult to completely protect personal privacy in modern society. I have two reasons for this.
First, governments are collecting more personal information. In many countries, governments use digital systems to manage information about taxes, medical care, and social security. This system makes public services more efficient. However, it also creates a serious risk of information leaks and misuse. If someone gains illegal access to this information, a large amount of personal data could be exposed at once. In addition, it is difficult for individuals to know who uses their information and for what purpose.
Second, many IT companies collect large amounts of personal data. They collect search histories, location data, shopping records, and social media activity. They collect this information every day. Companies use the data to provide advertisements and improve their services. However, many users do not fully understand how much data companies collect and analyze. As a result, it is difficult for individuals to control how their personal information is used.
As I have explained, personal data is collected, managed, and used in many areas of modern society. Therefore, I believe that it is difficult to completely protect personal privacy.
英文を書いたら、日本語に戻して確認する

英文ができたら、私はもう一度、日本語に訳します。
そして、最初に作った日本語と比べます。
「意味が変わっていないか?」
ここを確認します。
自分では正しく書いたつもりでも、英文にすると意味が少し変わっていることがあります。
意味がOKなら、次にAIや英語の添削者にチェックしてもらいます。
そのときは、英検1級の採点基準を意識します。
英検1級ライティングの4つの観点
内容:課題で求められている内容が含まれているか。自分の意見と、それを支える理由が明確か。
構成:英文の流れがわかりやすく、論理的か。First、Second、However、Thereforeなど、流れを示す表現も効果的に使います。
語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか。難しい単語をたくさん使えばいい、ということではありません。トピックに合った単語を、正確に使うことを意識します。
文法:文法が正しいか。そして、同じ文の形だけを繰り返さず、ある程度いろいろな文構造を使えているか。
文字数も確認します。
現在の英検1級の英作文は120~150語が目安です。上の英文は長いので、短くする必要がありますね(すみません)。
すべて確認してOKなら、完成した英文を何度も書きます。
そして、音読します。スラスラ読めれば、良い英文。
2次対策にもなります。
「まったく知識のない分野」が出たら?

私は、書きやすい分野のトピックを選んで、作文の練習をしました。
でも、「全然知らない分野のトピックが出たらどうしよう」と不安になりますよね。
「宇宙開発って言われても…」
「遺伝子編集? 全然知らん」
「え。自動運転?」
そんなトピックが出たら、どうするか。
トピックについてくわしくなくても、一般的な問題に置き換えて考える、自分の話せる分野につなげる、などの方法があります。
1.「トピック」ではなく「課題」を見る
例えば、
Should governments invest more money in space exploration?
「宇宙開発なんて詳しく知らない!」
と思いますよね。でも大丈夫。
宇宙開発について詳しく説明する必要はありません。
考えるのは、
「政府がお金を使うべきか」
という問題です。
そう考えると、
- 経済
- 科学技術
- 教育
- 国民生活
- 将来への投資
など、知っている論点につなげることができます。
2.困ったときの4つの切り口
どんなテーマでも考えるきっかけになる切り口を、いくつか持っておくと安心です。
① Economy(経済)
It can help the economy.
It can create new jobs.
It can reduce costs.
② Society(社会)
It can improve people’s lives.
It can reduce social problems.
It can create a safer society.
③ Technology / Future(技術・未来)
It can promote technological development.
It can help people prepare for the future.
④ Environment(環境)
It can help protect the environment.
It can reduce environmental damage.
テーマを見たら、
「これは経済、社会、技術、環境のどれにつながるだろう?」
と考えてみます。
3.「自分が知らないこと」は書かない
例えば、
Should nuclear power be used more widely?
というテーマが出たとします。
ここでがんばって「原子力発電とは〜」みたいに、説明しなくてもいいんです。
この分野の知識がなくても、一般的な理由なら考えられます。
Nuclear power can provide a stable supply of electricity.
It can also reduce the use of fossil fuels.
これで十分、理由になり、英文を組み立てられます。
4.具体例は身近なものでOK
英検1級では、理由を述べるだけでなく、説明や具体例を加えることも大切です。
でも、専門的な事実を知らなくても大丈夫です。
例えば、
理由:IT技術は教育を改善できる
↓
For example, students can use online classes to study at home.
これでも、具体的な説明になります。
「○○年の調査では……」という数字を無理に入れる必要はありません。
とはいえ、英作文でのリサーチで使えそうなデータがあれば、頭に入れておくと役に立ちます。
たとえば、以下のような方法で、理由を補足できます。
One study shows that〜
「目の前が真っ白」を防ぐために
本番で、まったく知らないテーマが出ることはあります。
でも、
「知らないテーマ=書けない」
ではありません。
テーマを一般的な問題に置き換える。
経済、社会、技術、環境などの視点から考える。
そして、自分が知っている内容で説明する。
あらかじめ自分なりの対処法を決めておけば、本番で「目の前が真っ白」になることを少し防げるのではないかと思います。
おすすめの本
最後に、英作文の練習におすすめの本を1冊ご紹介します。
簡潔で、わかりやすく、生き生きとした英文を書くコツが具体的に説明されていて、とても参考になりました。
英作文は、すぐには書けるようになりません。日本人ですから笑。
書いて、直して、また書く。
この繰り返しで、少しずつコツがわかり、力がついてきます。
コツコツやっていきましょう。
今日も良い一日を。










①トピックに対する立場を決める
②日本語で文章の骨格を書く
③英文を書く
④必要に応じてリサーチする
⑤書き直す
⑥添削してもらう
⑦日本語に訳して確認する
⑧完成文を何度も書く
⑨音読する